【ドライブBGM10曲】車中で流れる音楽が古すぎて…逆に盛り上がる
年に一回会うか会わないかの地元の友人とドライブに行った。
中学の同級生なので、高校生や大学生の頃の友人に比べると自宅が近いため、集まろうと思えばすぐにでも飲みに行けるはずだが、結局人数が集まるのは年に一回あればいい方である。
車を買ったから夏だしドライブに行こうとの誘いがあり、急遽5人が集まった。
初対面の人と会うわけではないとはいえ、久しぶりの友人との再会は少し緊張するものだ。
照れながら軽く「よっ」挨拶をし、緊張感の流れる車内には懐かしい面々が揃った。
助手席に座らせてもらえた私は、会話を盛り上げつつもバックで流れる音楽がとても気になった。
1.オレンジレンジ-「花」(2004)
…’’古くね?’’
確かにみんなが知っていて選曲も悪くないのだが、普段は洋楽しか聴かない私にとっては古く感じられて、なんだかしっとりしてしまう。
みんなも「古い、懐かしい~。」と文句を言いつつも、運転してくれている彼のスマホを車のBluetoothにつないで流しているので、しょうがないかと次の曲へスキップ。
…うん。
あーあれね、コードブルーのやつね。サビの「もう一回、もう一回」でハモる曲。
こういうしっとり系の曲しか聴かないのかと思ったが、次に来たのが、
3.いきものがかり-「じょいふる」(2009)
これは盛り上がる!カラオケ行きたい!
だがしかし、古い…。
4.ONE OK ROCK-「Wherever you are」(2010)
からの
5.ONE OK ROCK-「完全感覚Dreamer」(2010)
まさかのワンオク縛り!?
後部座席ではシャウトしている者がいる。異様だがすごい。軽いヘッドバンまでしてる。
だんだんと盛り上がってきたころに、
6.嵐-「one love」(2008)
ドウミョウジ!!それしか出てこない!!
「百年先も、愛を誓うよ」
口ずさむ彼らを見て、君たちからそんな言葉が出てくるなんて…と心の中でツッコミを入れる。
これはまさに世代的にドンピシャの曲である。
中二病という病に侵された中学生が男女問わず聴いていた。
ここで、だんだん懐かしい曲にも飽きてきたので、各々スマホから一人一曲ずつ好きな曲を検索して流すことに。
1人目
8.DA PUMP-「U.S.A」(2018)
安パイだ。ちょうど今流行っているshootdanceで盛り上がる。
ふたたびみんなのテンションに火をつけた。
2人目
9.あいみょん-「君はロックを聴かない」(2017)
確かに流行りの曲だが、みんなが知らないのでパス。
3人目
10.ミスチル-「シーソーゲーム」(1997)
えええ!?今流行りの曲で2連チャン続いたのに!?
見事な裏切りだが、私はそこで分かった。
それは、「古い曲は盛り上がる」である。
その後も、私が流行りの洋楽「shape of you」や「stay」とかを流しても、盛り上がるのだが、古い曲が来た時の‘’懐かしい感’’から湧き上がる、妙で異常なテンションには勝らないのだ。
毎日学校で会っていた当時とは違い、年に一回しか会わないのだから、音楽や趣味が人それぞれ違うのは当たり前である。そんな友人たちとドライブに行く際、BGMを選曲するのはなかなかに難儀な技だ。最近の洋楽ポップなんて彼らの中ではメジャーではなかった。
ゆえに、地元の友人と一緒に行くドライブだからこそ、綾香の「三日月」が流れた時、モンゴル800の「小さな恋のうた」が流れた時、車内には’’懐かしい感’’がマッチングして良い雰囲気を作り出すのだ。
ふむ…にゃるほど。
ドライブのBGMに迷ったらこの順番でかけるといいだろう。シーソーゲームでみんなが奮い立ってしまうだろうに間違いない!!!
最初は馬鹿にしていたが、古き良き曲を選曲してくれた運転手の彼は素晴らしいと思った。
しかし、彼のスマホから流れたいちばん最新の曲はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」(2014)だった。
彼は2014年で時が止まっているようだ。
そして彼は選曲していたのではなく、このプレイリストしかなかったのだ。